■まずはじめに、この体外離脱プログラムを提供しているIACの研究テーマである意識学はどんなことを研究してい
るのでしょうか? ナンシー・トリベラート(以下、ナンシーと略):まず、
IACは知識を科学として研究することを何よりも大切にして
います。精神世界や魂、人生、死などに関わる現象への知識
を深め、「意識学」をテーマとし日々研究しています。また、
研究を深めていくと同時に、知識を増やすことも目的にあり
ます。そして私たちが得た知識や情報は、ワークショップや
クラスを通して情報を人々に伝えています。 IACは非営利組織であるにもかかわらずワールドワイドな
組織で、ロサンゼルス、ニューヨーク、マイアミ、あとポル
トガルのリスボン、イギリスのロンドン、マドリッド、バル
セロナ、メキシコ、ドイツそしてオーストラリアにオフィス
があります。また、それ以外にも、キプロス島やメキシコや
フィンランドといったような場所にも赴いて、クラスを提供
しています。 ■IACの研究テーマである意識学はどんなことを研究してい
るのでしょうか?ワグナー・アレグレッティ(以下、ワグナーと略):「意識
学」は、研究者であり科学者であるヴォルド・ヴィエイラと
いうブラジル人によって最初に提唱されました。「意識学」
とは、科学であり、意識という言葉には、魂やスピリットも
含まれます。人の進化がより加速していくのを助けることを
目的とした学問です。非常に広範囲にわたり、70の専門的
な分野に分かれ、そのなかのひとつに、「プロジェクトロジ
ー」という体外離脱に関する学問があるのです。また、その
ほかにも、エネルギー、チャクラ、オーラ、あるいはパラノ
ーマルと呼ばれる超常現象、あるいはサイキックな意識、あ
るいは宇宙倫理(コスモイシックス)まで非常に広範囲にわ
たるすべてひっくるめたものが意識学なのです。 ■体外離脱を研究する学問とは珍しいですね。 ワグナー:
一般的な科学でしたら、望遠鏡を使ったり、顕微
鏡を使うことで、色々調べることができますが、私たちは非
物質的な目に見えない世界を対象としています。目に見えな
い世界が対象なので、個人的な体験が大切になってくるので
す。というのは、非物質的な次元の研究は、実証するのが難
施設は、世界で初めてと言えるでしょう。うまくいけば今年
の11月にオープンの予定です。 ■「プロジェクタリアム」は、体外離脱のための特別な施設
なのですか?
ナンシー:そうです。「プロジェクタリアム」はひとつだけ
ではなく複数あって、テクニックに集中するための場所やエ
ネルギーのエクササイズをするための場所、波動状態をつく
るために集中するような場所、過去世に行くための場所とい
うように、目的別に分かれています。ただ頭で理解するだけ
ではなく、自分の経験を通して知ること。それを可能にする
のが、このラボなのです。自分で経験することこそが、その
人の進化につながっていくのです。
ナンシー:CDPコースは、全ての土台となるクラスだと言え
ます。意識学には、非常に多くの分野の学問を包括していま
す。すべてを一気に教えるのではなく、意識学全体に触れら
れるようにしています。48時間という限られた間に、どれ
だけ参加者の方を強くし、理解を高めることができるかとい
うことにフォーカスしています。日本のコースでは、テクニ
ックに特に重点を置き、クラスが終わった後でも、自分で実
践できるようなテクニックを学べるようにしています。
ワグナー:CDPコースのおよそ半分は体外離脱を学びます。
CDPのモジュール1・2では、主に体外離脱について学び、
モジュール3・4では進化や成熟度、宇宙倫理(コスモイシッ
クス)についてお話します。体外離脱は、「自分はただ肉体だ
けではない」という気づきを与えるきっかけになるものだか
らこそ、とても大切なのです。体外離脱を実体験することに
よって、その人は根本的な部分から変わることができるんで
す。根本を揺るがして、本当の自分とはいったい何なんだろ
うというところまでたどり着くお手伝いができるのです
■誰でも体外離脱はできるのでしょうか?
ワグナー:私は、1985年からずっと教えているので、今年
でもう20年以上の経験がありますが、これまでにクラスに
参加して、体外離脱体験ができなかったという人は、1度も
見たことがありません。皆さん自分なりのテクニックを見つ
けて、体外離脱体験を成功させています。 よく「体外離脱体験は危険だよ」と言う人がいますが、実
は何が一番危険かというと、身体を出ないことなのです。ナ
ンシーと私はお互いにとても若い時期から体外離脱体験をし
ていて、ナンシーは8歳のとき、私は10歳のときに初めて体
外離脱体験をしました。体外離脱は、学びの機会であり、私
たちはこの学びをほかの人と共有していきたいという願いが
あります。 体外離脱は、究極のゴールではありません。私たちは体外
離脱を進化するための道具としてとらえています。テクニッ
クや手法を使いながら、より早く、より簡単に、苦しむこと
をせずに、クリアな状態で進化していくことができればと
思っています。体外離脱は、特別な人にのみ起こるものでは
ありません。誰でも毎晩体外離脱をしているのです。皆さん
に能力があるのです。 ■最後に、ナンシーさんとワグナーさんが会ったのも、体外
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しいからです。自分自身の体験でもって学んでくださいとい
うことを私たちはやっています。私たちは、哲学的でも宗教
的でもなく、現実生活をポジティブに生きるための実践的な
方法を教えています。「理論と実践」と言う言葉があるよう
に、理論をしっかりと学ぶと同時に実践を行って、理解をよ
り強める方法を取っているのです。 ■実際に体外離脱をすると、どんな学びがあるのでしょう
か? ナンシー:体外離脱をすると、意識が高まります。意識が高
まれば高まるほど、エネルギーを感じやすくなり、また非物
質的な世界の体験もするなかで非物質的なレベルにいる存在
たちに気づくようになります。そして理解が深まっていくと、
人生の目的が何であるかということについても、意識や気づ
きが芽生えてくるのです。 私たちは生まれる前に、何を学び、そしてこの人生で何を
するべきかを決めて、生まれてきます。でも毎日の仕事や家
のことや家族の面倒など、そうした問題を抱えた日常生活の
中で、自分が何のために生まれてきたのかということを忘れ
やすくなってしまっています。もちろん目的はあるのですが、
それがぼやけて、半分忘れかけた状態でいるということがよ
くあるのです。意識学というのは、人に何をするべきか教え
るためのものではありません。私たちがやりたいことは、意
識学の研究を進め、自分たちについて学ぶことなのです。そ
して、どんな問題を解決していけば、自分が地球に生まれて
きた目的や使命を思い出すことができるのか、その方法を見
つけていくことなのです。 ■なるほど。ポルトガルに体外離脱の施設を備えた新キャン
パスを建設中と伺いましたが。 ワグナー::そうです。最近、ポルトガルに98,000平米(東京
ドーム2倍以上)の土地を買いました。研究のためのキャン
パスを建設中です。すでに300人ぐらい収容できるメインホ
ールができていて、さらに「プ
ロジェクタリアム」という名前
の体外離脱をするためのラボが
完成しています。その「プロジ
ェクタリアム」の中では、体外
離脱体験ができます。こうした
離脱を通してという
ことですが、おふた
りの出会いについて
お話を聞かせてくだ
さい。 ナンシー:数年前に
体外離脱をして私が
ある場所にいると、
そこにワグナーが現
れ、手をつないで、
ほかの場所に連れて
いってくれたんで
す。手をつないだと
きに、以前にも深く
愛していたことがあ
るとてもなじみのある魂だと気づいたんです。そこで目が覚
めました。もちろんそのころはまだ将来会うことになる人だ
ということはまったく知らなかったのですが。数年後に、私
はこのプロジェクトロジー(体外離脱学)というものを初め
て知り、インストラクターとなり、ボランティアとして働い
ていたんです。あるイベントで私たちは出会ったのです。最
初に話しながら、この人はあの夢で見た人だというふうに思
い出し始めました。実際に手をつないでみると、以前夢でお
互いが経験したエネルギーと同じでお互いに、この人だと気
がついたんです。 ワグナー:それ以来、ずっと一緒にいます。もう14年間たっ
ています。私の方でも運命の人がやってくるのを待っていま
した。IAC創始者のヴォルドは、実は科学者であると同時に
とてもサイキックな人で、ナンシーと会う2~3年前に、「ワ
グナー、もう少ししたら、あなたが待っている女性がやって
くるから、きちんと準備していた方がいいぞ」と私に言って
くれていました。そして数年たって、ナンシーが現れたとき、
すぐに気づき、そして求婚しました。この関係を通して私た
ちが具現化しようと思っているのは、私たちが教えているア
イデアそのものである、進化したデュオの本物の例として見
せたいんです。 ■進化したデュオというお話がありましたが、私たちは進化
をしていくとどのようになっていくとお考えですか? ナンシー:本物
の進化というも
のは、理解を伴
うものだと思い
ます。もし、誰かを理解することができたら、どうして許せ
ないということが可能でしょうか。本物の進化には、この理
解、許し、平穏な気持ち、そして満ち足りた気持ちが現れる
と思います。進化とは、決して自分勝手なものではないので
す。本当に進化をすれば、どうしたらほかの人が進化をする
手助けをどうしたらできるかを考え始めます。そして、自
分の知っていること、経験したことをもっと分かち合いたい
というふうに思うようになるんですね。本物の進化に伴い、
人を助けたいという気持ちも自然に生まれてくるものなので
す。
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